印鑑にはさまざまな素材を使ったものがあります。
例えば天然素材だと、黒水牛、薩摩本柘(さつまほんつげ)など。ファッション性の高いカラフル印鑑は、アクリル樹脂やラクトなど合成樹脂の素材が使われています。
また、金属を使用した印鑑も人気です。中でもチタン印鑑は、金属素材の定番として知られるようになりました。
しかしチタン印鑑と聞いて、具体的にどういった特徴があるかご存じでしょうか。「押しやすいの?」、「機能性は高い?」、「重くて使いにくいのでは?」……など多くの疑問があると思います。
そこでこの記事は、チタン素材で印鑑を作るメリットとデメリットについて紹介します。「チタン印鑑が欲しいけど、どんな性能なのか気になる」という方は、最後までお読みください。
チタン素材で印鑑を作るメリット・デメリットとは?
そもそもチタンとは、どのような金属なのでしょうか?
チタンはギリシャ神話の「TITAN(タイタン=巨人)」が名前の由来となっています。その強度はアルミニウムの3倍で、鉄やステンレスを上回ります。熱にも強く、溶解温度は1668℃と鉄よりも高いため、火災が起きても焼失しにくい特性があります。ジェット機や深海探査機、宇宙開発に使用されていることからも、その頑丈さがうかがえますね。また、塩分や水に漬けても錆びないなど、耐食性にも優れています。
金属アレルギーを起こさないのも大きな特徴で、人工骨やペースメーカーなどの医療器具に活用されています。「人にやさしい金属」であることから、メガネフレーム、時計、アクセサリーなど日常で身に付けるアイテムに利用されることが多いです。
チタン印鑑のメリットとデメリットは?
このようにチタンはさまざまな特性がありますが、印鑑の素材としても優秀。欠けにくく変形や歪みも少なく長寿命です。また、チタンは粒子が超微細なので朱肉が均一に付着して、朱肉の付き、肉離れがよく捺印性に優れています。
他にも「天然素材と違って寒暖差などの影響で収縮しにくい」、「金属ながら軽量で使いやすい」といったメリットがあります。
多くの長所を備えたチタンですが、あえてデメリットを挙げるとすれば「材質としてのデザインがどれも同じである」こと。黒水牛や牛角(うしのつの)などの天然素材は表面の縞模様が1本1本異なりますが、チタンは基本的に人工素材なので模様の差異はあまり見られません。「唯一無二の印鑑が欲しい」というニーズには適していないので、印鑑選びの際には気を付けましょう。
また、先ほど「チタンは軽量」と述べましたが、事務用として何度も連続捺印する用途には重く、不向きです。ここぞという時に使う実印や銀行印、法人印としてお勧めできます。
チタン印鑑は男性にも女性にもピッタリ
印鑑の匠ドットコムでは、次の5種類のチタン印材を扱っています。
・ブラストチタン
・ブラックチタン
・ゴールドチタン
・粒界チタン
・カーボンチタン
それぞれのチタンについて、順番に見ていきましょう。
ブラストチタン
指紋が付きにくい、つや消し加工のタイプ。耐久性・耐食性・耐熱性と、印鑑に最適な要素を持ち合わせています。収縮しにくい特性があるので、他の印材に比べて簡単にお手入れができます。
ブラックチタン・ゴールドチタン
鏡面加工を施すことで、他にはない美しい光沢を実現したチタン印材です。色はブラックとゴールドの2色で、どちらも高級感のある仕上がりです。
粒界チタン
小さな結晶同士が重なり合うことで、美しい装飾を作り出した新しいチタン印材。「粒界結晶」と呼ばれる技法で加工されています。結晶の重なりによって生まれる不規則な模様が特徴で、1本1本柄が異なります。ワンアンドオンリーのチタンが欲しい方はお勧め。ブラック、シルバー、ゴールドの3色です。
カーボンチタン
チタン本体にカーボン素材を組み合わせた高級感のあるチタンです。手に持つ側面の部分はカーボン仕様になっています。見る角度によってカーボンの模様が変化し、スタイリッシュさを演出します。
いずれのタイプのチタンも、金属ならではの重厚感と捺印感が得られます。スタイリッシュな雰囲気があってビジネス用途に最適です。側面にはクリスタルなどを入れることもできるので、女性にもお勧めです。
チタン印鑑は頑丈で捺印性にも優れている
ここまで、チタン素材で印鑑を作るメリットとデメリットについて紹介しました。
本文で紹介したように、チタンは耐久性、耐食性に優れ、また金属アレルギーを起こさない、「人にやさしい」金属素材です。
さらに朱肉の付き、肉離れがよく捺印性にも優れています。多くのメリットを備えた素材と言えます。
印鑑の匠ドットコムでは、5種類のタイプのチタンを取り扱っています。チタンの側面にはクリスタルなどを入れることができるので、ビジネスパーソンや女性にピッタリです。
気になる方は当サイトの商品ページをご覧ください。