使用しなくなった実印は、セキュリティの面からも実印としての効力を失効させておいたほうが安全です。まずは印鑑登録を行った自治体の窓口で廃印手続きを行いましょう。手続きが終わればその印鑑は実印としては使用できなくなり、悪用のおそれもなくなります。
大場
手続き上は廃印手続きを行えばセキュリティ上の問題はほとんどなくなりますが、いままで重要な場面で活躍した自分自身の分身ともいえる印鑑をただポイと捨てるのには心理的な抵抗があるという方も多いでしょう。
印面の朱肉を綺麗にふきとり、半紙などに包んで仏壇や神棚、もしくは土中に一年ほど置くことで使用者の「気」を抜き、そのあとに焼却などの処分をするといった「供養」を行うことも多いようです。