子供用の印鑑はいつ買えばよい?選び方は?

私たちの日常生活に深くかかわっている印鑑。それは子供にとっても同じです。

印鑑を押すことで、「この紙に書かれてある内容を認めます」と、自分の意思を示すことができます。よく、印鑑とは自分の分身のような存在と言いますが、子供が持つ印鑑も同様の役目を持っているのです。

そんな大切な印鑑を子供にプレゼントしたい、と親は思うでしょう。わが子の名前を刻んで形にした印鑑は、贈り物として最適です。

しかし、どのタイミングでどんな印鑑を買えばいいのか、判断に迷うかもしれません。

そこでこの記事は、子供用の印鑑はいつ何を買えばよいのか解説します。また印鑑の材質やサイズなどの選び方についても紹介しているので、最後までご覧ください。

子供用の印鑑、いつ何を買ったらいいの?

まず、子供に印鑑をプレゼントするタイミングはいつ頃がいいのでしょうか。

印鑑と聞いて真っ先に思い浮かぶのが、「実印」「銀行印」「認印」です。これらは印鑑の形状で分けられるのではなく、それぞれに役割があって使用用途が異なります。

それぞれの役割は次のとおりです。

・実印

住民登録のある市町村役場に登録した印鑑のこと。自治体がその印鑑の持ち主を示す証明書を発行してくれるため、土地の売買や自動車の購入など、最も信頼性が高い意思の証明として重要な契約時に使われます。

・銀行印

銀行など金融機関に届出をしている印鑑で、用途は銀行預金や郵便貯金など。

・認印

家庭での荷物の受け取りや、職場でもよく使われる印鑑。

この中で、子供用の印鑑としてすぐに用意しておきたいのが「銀行印」です

子供が生まれたとき、友人や祖父母などの身内から出産祝い金やお年玉をもらう機会が多いと思います。そして、それをずっと家の中に置いておくよりも、子供の将来の貯蓄を考えて「子供名義の預金口座を作ってあげよう」という気持ちになるかもしれません。

銀行印はそうした口座開設のときに必要になります。銀行印を作るタイミングは家族によって様々ですが、生まれてから3歳ぐらいまでに用意するといいでしょう。

では、実印はどうでしょうか。

先に書いたとおり、実印は最も信頼性が高い意思の証明として使われます。ただし実印は、多くの自治体が共通して「市区町村に住民登録している15歳以上が登録できる」と定めています。

15歳からという年齢制限があるので子供用印鑑として実用性は低いですが、「子供の将来を考えて記念にプレゼントしたい」という方にはピッタリかもしれませんね。

子供にプレゼントするなら、より長く使ってもらえる銀行印や実印が最適でしょう。

子供用の印鑑の選び方

子供用の印鑑は大人が持つものと違う? と思いがちですが、基本的に大人の印鑑と変わりません。選び方のポイントは、

1、材質

2、サイズ

3、彫る名前

4、書体

の4点です。

まず「1、材質」。 

印鑑には捺印に適した様々な材質があります。牛の角の部分を印材用に加工した黒水牛や牛角(うしのつの)、木製の薩摩本柘(さつまほんつげ)、黒檀(こくたん)、金属製のチタンなどです。

どの材質を選んでも印鑑としての機能は同じですが、銀行印の場合は黒水牛や薩摩本柘などが、実印の場合はチタンや薩摩本柘などを選ぶといいでしょう。

次に「2、サイズ」。印鑑の長さは60㎜がほとんどですが、直径のサイズは銀行印や実印によって異なります。

・銀行印のサイズ

男性用は直径13.5〜15mmの丸印、女性用は直径12〜13.5mmの丸印が多いです。

・実印のサイズ

銀行印よりも大きく、男性用が直径15〜18mmの丸印、女性用が直径13.5〜15mmの丸印が一般的。実印は、自治体の印鑑条例によりサイズが規定されているので、購入前にお住いの役所に確認しておくと安心です。

「3、彫る名前」も印鑑選びに必要なポイントです。

印面に彫刻できるのは「姓のみ」「下の名前のみ」「フルネーム」の3パターンですが、銀行印は「姓のみ」や「下の名前のみ」とするのが一般的。フルネームでも彫刻できますが、「姓のみ」や「下の名前のみ」で横書き(右から左)にして作ることが多いです。これは縦書きの実印・認印と区別がしやすい、という理由によるものです。

一方、実印は「フルネーム(戸籍に登録された姓名)」、「下の名前のみ」とすることが多いです。自分の意思を表す証明ツールとして最も信頼性が高いため、偽造防止を目的にフルネームで作るのが一般的とされています。

ちなみに銀行印は、姓や名とイラストを一緒に彫刻した印鑑も銀行印として使える場合があります(金融機関によって対応は異なります)。子供用の銀行印なら動物のかわいいイラストにすると喜ばれるかも。実印と違って遊び心のある印面が作れるのも銀行印の魅力と言えますね。

最後の「4、書体」について。銀行印や実印を作るときは、篆書体、古印体、印相体の書体を選ぶといいでしょう。中でも篆書体や印相体は、判読しにくいので偽造防止の観点からもおすすめです。

子供用の印鑑は銀行印、実印がおすすめ

ここまで、子供用の印鑑はいつ何を買えばよいのか、また印鑑の材質やサイズなどの選び方について紹介しました。

子供用の印鑑として、おすすめなのが銀行印です。子供名義の預金口座を作るときに必要だからです。銀行印は姓や名とイラストを一緒に彫刻したものでも使える場合があるので、遊び心のある印鑑が作りやすいでしょう(金融機関によって対応は異なります)。

また実印も、子供の将来を考えて記念にプレゼントしたいという方に最適です。

ここで紹介した材質やサイズ、彫る名前などを参考に、お子様にピッタリの印鑑を作ってみてください!