女性の実印を作る時のポイント

女性の実印はどう作る?おすすめのサイズなどポイントを解説

女性が日常で使う個人用の印鑑は、大きく分けて「実印」、「銀行印」、「認印」の3つがあります。

中でも「実印」は、一戸建てやマンションを購入するときなど、重要な契約時に用いるアイテム。自分の意思を証明するものとして、最も信頼性が高い印鑑です。「実印の所持は1人1本」と印鑑条例で規定されていることからも、その重要性がうかがえます。

実印は、印鑑の専門店で購入することができます。しかし、女性が初めて作るとき、どういったことに気を付けるといいのか、分からない方もいるでしょう。「サイズに決まりはある?」「名前のみ、フルネームのどっちがいいの?」など、気になりますよね。

そこでこの記事は、女性が実印を作るときのポイントについて解説します。この記事を読めば、あなたにピッタリの実印がどんなものなのかが分かるはず。ぜひ参考にしてください。

女性の実印、おすすめのサイズは?

女性が実印を作る際、次の4つのポイントを押さえておきましょう。

・サイズ

・材質

・書体

・彫り方

それでは順番に解説します。

サイズ

女性用の実印は、長さが60mmで、印面(名前が彫ってある部分)は直径13.5〜15mmのものが一般的です。長年の慣習として使われているサイズで、女性はこの中から実印を選ぶといいでしょう。

なお、登録できる実印のサイズは市区町村によって規定されており、「一辺の長さが8mmの正方形に収まらず、25mmの正方形からはみ出さないもの」と定めている自治体がほとんど。中には「6mm~25mm」「7mm~25mm」など、小さい印影を登録できる自治体もあります。

ちなみに男性用のサイズは、長さが60mmで直径15〜16.5mmが一般的です。男性用の実印の方が、大きなサイズを使う傾向にあります。

材質

女性なら、どんな材質にしようかと迷われる方もいるでしょう。おすすめなのが、「木質系」や「貴石系」の材質でできた実印です。

「木質系」は、木ならではの独特な木目が特徴。自然の風合いや手触りが良く、女性に人気があります。1本1本、木目の模様が異なるので、「自分だけの実印が欲しい」という方にはピッタリです。

印鑑の匠ドットコムでは、薩摩本柘(さつまほんつげ)、黒檀(こくたん)、彩樺(さいか)などの木質系印材を扱っています。

「貴石系」は、宝石本来の美しさと、誕生石などのお守り的な意味合いで女性に人気があります。

印鑑の匠ドットコムでは、水晶、黄水晶、赤メノウ、アベンチュリン、タイガーアイ、アメジストの貴石系印材を取り揃えています。好みに合わせてお選びください。

女性の実印は「名前のみ」「フルネーム」のどっちがいい?

書体

冒頭で紹介したとおり、実印は重要な契約で使われる印鑑です。そのため他人に悪用されにくい、複雑な文字の書体で作るのが最適。「篆書体(てんしょたい)」や「印相体(いんそうたい)」を選ぶといいでしょう。

篆書体は古代中国で生まれた歴史のある書体で、現代の字形とは異なります。印相体は篆書体から派生して作られたもので、日本で大正~昭和初期に誕生したと言われています。開運用の印鑑として馴染みがある書体です。どちらも「判読が難しいので偽造されにくい」という特性と風格があり、女性用の実印にピッタリです。

彫り方

女性用の実印の場合、印面の彫り方はフルネームで作るのが一般的です。これは実印が重要な契約を結ぶ時に使われるから。「本人の意思を示すことができ、かつ印面が複雑で偽造されにくい」実印にするなら、フルネームは最適というわけです。

その一方で、女性の場合はあえて「下の名前だけ」で作る方もいます。例えば結婚して姓が変わった場合、旧姓のフルネームで作った実印は使用することができません。新しい姓を入れた実印を新たに作る必要があります。こうした作り直しの手間を考えると、下の名前のみで実印を作るのも1つの方法かもしれません。

文字の向きは「縦書き」、「横書き」のどちらでもOKですが、実印は「縦書き」が一般的とされています。実印と見分けが付きにくい銀行印と区別するためです(銀行印は「横書き」にするのが長年の慣習となっています)。

実印と銀行印の兼用はNG

ここまで、女性が実印を作るときのポイントについて解説しました。

まとめると、

【サイズ】長さが60mmで、印面は直径13.5〜15mm

【材質】木質、貴石の材質

【書体】篆書体、印相体

【彫り方】フルネーム(旧姓に戻ることを考えて、下の名前だけにする場合も)

この4つのポイントを押さえた上で、最適な実印を選びましょう。

ところで、「実印と銀行印を1本の印鑑で兼用したい」という方もいるかと思います。すでにお持ちの銀行印を実印用に使うわけですが、これは絶対にやめましょう。もし、盗難や紛失によって知らない誰かに悪用されたら大変危険です。また、印鑑を兼用すると、使う頻度が増えるので紛失のリスクも高まります。実印はあくまでも実印用として作りましょう。